私はアマチュアのホルン吹きです。ホルン歴は今年で22年です。(うち、ブランク合計11年。半分!)
妊娠直前から生活と育児で時間が取れず、もう丸4年吹いていません。
半年に1回は楽器の各所にオイルを差して手入れしていますが、マウスピースは「吹かないから」とポーチに入れたままにしていました。
半年ぶりの本体の手入れついでに「久しぶりに吹いてみよう!」と、おそらく4年ぶりにマウスピースポーチを開けて意気込んだところ。
久しぶりにマウスピースを出したら、真っ黒だった
一応ブラスソープで洗ってみたけれど。
汚れはまったく取れてない。ということは、変色のようです。
黒というか、青というか、ほんのり茶色というか…まだましな方だろうけれど、とりあえず吹く気にはならない。
私のマウスピースは、初心者向けど定番の ティルツ(B.Tilz)S8 です。
変色について調べると、どうやらマウスピースの成分になっている銀と硫黄、空気中の硫化水素が反応して、「硫化銀」(銀製品の黒ずみ)になるらしい。
このマウスピースは銀メッキ仕上げなので、きっと硫化銀になってしまったのでしょう。
みんなのおすすめ『buzz シルバークリーナー』は手元にない…
ネットで調べると、『buzz シルバークリーナー』がおすすめらしいですね。
容器の中に、薬剤が付いた綿が入っていて、綿をちぎって磨く、と。
なんだか良さげ。
でも持ってない。余らせるの勿体ない。買いに行く時間が惜しい。今すぐキレイにしたい。(わがまま)
しかも上の動画のコメント欄にもあるように、研磨剤も入っているようです。
キズにしたくない銀製品には使用しない方が無難そうですね。
私ならマウスピースは許容範囲内だけど、もし大事なアクセサリーのお手入れならためらうかな?
重曹で銀製品のお手入れができるらしい
重曹、アルミホイル、熱湯で、シルバーアクセサリーの変色を落とせるようです。
アルミニウム(アルミホイル)が、硫化銀(硫黄+銀)から硫黄を引き剝がす。(元に戻る化学反応『還元反応』という)
重曹と熱湯が還元反応を後押ししてくれて、元の銀に戻る。という仕組みだそうです。
シルバーアクセサリーの変色が直るということは、シルバー仕上げのマウスピースにも使えそうなので、やってみました。
用意するもの
- 熱湯可の金属でない容器
- アルミホイル
- 重曹
- 熱湯
重曹は、ダイソーで掃除用に購入したものを使いました。
1.熱湯可の容器に、くしゃくしゃにしたアルミホイルを入れます。
2.1の上に、マウスピースと重曹を乗せます。
重曹かけ過ぎた気がする。
3.マウスピースが被るくらい、熱湯をかける
熱湯をかけると、すぐにシュワシュワブクブク、真っ白になって見えなくなりました。
あっという間に発泡が落ち着きます。
お?黒ずみ消えてる?
熱いので、少し置いて冷ましてから取り出しました。
ピッカピカ!きれいです。
側面はちょっと黄ばみが残ってるかな…仕方ないのかも。
お手入れ前後で比較
ビフォーアフターで見ると、シャンクの下半分は硫化銀の変色がなかったみたいですね。
ということは、硫化銀ではない。マウスパイプとの摩擦による黒ずみだけかな?
リムが一番きれいに見える気がする。
これだけきれいなら、気持ちよく吹けますね!
重曹で、金管楽器の銀メッキ仕上げマウスピースもきれいになる
インターネットでは『buzz シルバークリーナー』がよくおすすめに出てきますが、家にある重曹とアルミホイルでも十分きれいになることがわかりました。
もし変色がうまく戻らない場合、硫化銀の変色ではないのか、もしくは↓のブログでも失敗の原因を紹介されているので、ぜひ見てみて下さい。
↓こちらの動画は、『buzz シルバークリーナー』と重曹の両方で手入れの紹介をされています。
参考サイト:
【お手入れ】シルバーが黒ずむ理由とその対策 – 島村楽器 管楽器PLAZA ニュース
シルバーのお手入れ (3)還元反応を利用して綺麗にしてみた – いぬおのネコぶろぐ
銀(シルバー)が変色する原因と黒ずみを取る方法 | 虫眼鏡ヒカリのブログ
シルバーの汚れには「重曹」と「磨き」の使い分けがおすすめ!失敗しないお手入れ方法をご紹介 | となりのカインズさん
プラスチックの耐熱温度ってどれくらいなの?身近な疑問を安田精機が解説するシリーズ | 安田精機製作所 (yasuda-seiki.co.jp)
片付けの前に
マウスピースの変色が戻ったところで久しぶりにホルンを吹きました。
しかし育児しながら家のこと、仕事、まだ継続して練習する時間は取れなさそう…
ということで、できるだけ空気に触れないように片付けました。
ジップ袋に入れて、マウスピースポーチ(写真左のしたり顔。本来はデジカメポーチ)に入れました。
ラップに包んでもよかったかも。
半年後の手入れの時に、また吹こうかな。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。