私は専業主婦で、現在2歳の子どもを私の希望で自宅保育しています。
自分の希望とは言え、毎日自宅だけで過ごすわけではなく、よく近隣の『つどいの広場』という施設を利用しています。
妊娠前は『つどいの広場』という言葉を、見ることも気にすることもほとんどなく、産後利用するようになって馴染みが出てきた程度です。
よく利用するようになったこの機会に、『つどいの広場』とわが家流の活用方法について、調べて整理してみました。
- 出産を控えている方
- 産後の生活を考えている方
- 育児休業中の方
- 自宅保育中の方
- 0~3歳児の遊び場を探している方
- 0~3歳児のママ友を探している方
つどいの広場って何?【実施主体と運営】
『つどいの広場』は、2002年(平成14年)から始まった、乳幼児(0~3歳の未就学児)を主な対象とした、国の子育て支援事業です。
実施主体は全国の各市町村となっており、民間の社会福祉法人や特定非営利法人(NPO法人)等に委託もできるので、民間団体が運営する広場が多くあります。
全国のつどいの広場については、NPO法人子育てひろば全国連絡協議会(各地の広場)で一部見られます。
それ以前から、別で『子育て支援センター』という事業もあります。
2009年度(平成21年度)から、子育て支援センター事業とつどいの広場事業は統合され、『地域子育て支援拠点事業』という名称になりました。
子育て支援センターは、『児童福祉法』という法律に基づく児童福祉施設(児童館や保育所など)等で基本的に活動するルールになっています。
子育て支援センターの職員さんは、その施設の職員さんがバックアップをしながら、「子育ての経験や知識があって子育て支援に意欲のある人」とが協力して、効果的・効率的に子育て支援を行なう施設となっています。
つどいの広場の人員配置は、上記の子育ての経験や知識のある、子育て支援に意欲的な人、という基準のみで、法律に基づく施設の職員さんが必ずいるわけではありません。
またつどいの広場では、打ち解けた雰囲気で、公共施設の空きスペースや、商店街の空き店舗、民家、マンション等の一室、保育所、幼稚園、認定こども園等の色々な場所で行なうことができます。
つどいの広場は何をするところ?
地域子育て支援拠点事業では、子育て支援センターとつどいの広場で共通する、4つの基本事業があります。
- 子育て親子の交流の場の提供、交流の促進
- 子育て等に関する相談、援助の実施
- 地域の子育て関連情報の提供
- 子育て及び子育て支援に関する講習等の実施
上の事業を基本に、つどいの広場事業では他に、一時預かり、出張ひろばの実施、地域の多様な世代や団体との交流などといったことを行っているところもあるかもしれません。
また第1子妊娠中の方向けのイベントを行なっているところもあります。
ここまでをわかりやすくまとめると、
つどいの広場は、市町村が主体している施策事業で、様々な場所で実施できる、0~3歳の未就学児と保護者のための、交流や相談、各種講座、情報提供の場である
となります。
私たちが利用する、つどいの広場の例【時間、利用頻度、内容】
私と2歳の娘は、2つのつどいの広場によく通っています。
実施主体が市町村なので、各市町村で方針やルールが異なるところがあると思います。
詳しくはお住いの市町村の子育て施策について、市町村が発行する情報誌やホームページで調べてみて下さい。
またつどいの広場によっても、取り組んでいる行事や内容など色々なものがあるので、あくまで参考のひとつにしてもらえると幸いです。
開所時間
私たちの通うつどいの広場の開所時間は、午前10時~15時(午後3時)です。
タイムスケジュールで言うと、
- 午前(10~12時)
- 昼休み(12~13時)
- 午後(13~15時)
の3分割になっています。
12時~13時までは施設内で、持参した昼食を食べることができるようになった施設もあります。
コロナウイルス対策で昼食不可でしたが、令和6年現在になって、ようやく以前のスケジュールに戻ったようです。
わが子の1歳3か月頃までは、朝寝をして午前の開所時間に行けないので、午後に利用することも時々ありました。
外出中でも寝られる子は、午前の開所時間にも利用しているようです。
わが子は外出先では寝られず、機嫌悪く泣くタイプでした
わが子が1歳4か月を過ぎてからは、「午前に遊んで、昼食を食べてから午睡」というスケジュールが合ってきたので、以来ほとんど午前に利用しています。
わが家が通う頻度
わが家ではメインのつどいの広場を1か所にし、こちらは週1~2回程度で利用しています。
参加できる行事があれば参加し、行事でなくても通常遊びの利用で参加しています。
もう1か所は利用できる人数制限が多めなことと、急な利用もしやすい施設なので、予備の遊び場と考えて、「月2~4回行けたらよし」と考えて利用しています。
2か所とも、人数枠や、予約の要不要、利用する子どもの月齢の傾向などが違っているので、時と場合によって使い分けています。
わが家の平日午前のスケジュールは、2か所のつどいの広場の他に、
- 私の通院(子連れ可能の整骨院)
- 単発のヨガや親子教室(子連れ歓迎のサークルや講座)
をよく予定に入れています。
2歳になってからは、週1~2回、午前の体操教室に通っているので、わりと忙しいスケジュールになっています。
ちなみに食料や日用品の買い物は、なるべく行かず、生協やネットスーパーを利用するようにしています。
提供してくれる内容
施設内にあるおもちゃで自由に遊べる通常利用の他、毎月の行事や季節の行事を行なってくれています。
わが家で通うつどいの広場では保育士の職員さんが多いので、子どもの月齢に応じて参加しやすい内容を用意してくれています。
(例)
- 体重測定の実施や、保健師さんとの相談会
- 季節の制作
- (画用紙にペンなどで色を付ける0歳でもできるものから、のり・はさみを使った3歳用のものまで色々)
- 誕生会
- (手形や写真付きで、職員さんが用意してくれたり家庭で飾り付けしたり色々)
- 水遊び
- (設備上、可・不可あり)
- 公園遊び
- (出張つどいの広場。職員さんが公園に居てくれます)
- 夏祭りごっこ
- (ビーチボールを使ったすいか割り遊び、わなげ遊びなど)
- クリスマス会
- (プレゼントを運ぶ遊び、サンタさんからのプレゼントなど)
- 外部ボランティアによる行事
- (絵本読み聞かせ、英語の先生によるゲームなど)
上記の行事の他にも、利用する家族から着なくなった子ども服を受け取って保管している施設では、お下がりの服をもらうことができる場合があります。
特に0~2歳までは成長が早く、服のサイズがすぐ変わってしまうので、お下がりをもらえるのは金銭的にも購入の手間を考えても、本当に助かります。
服だけでなく、施設では使えないおもちゃや、チェアベルトなどの育児グッズ、小児用マスクなどの未使用の消耗品も置いてあるかもしれません。
通うメリット
私がつどいの広場に通って感じているメリットは、以下の通りです。
子ども視点のメリット
- 通うことで生活リズムを整える手助けになる
- 家にないおもちゃで遊ぶことができる
- 他人や見たことのないおもちゃに興味を示す場合がある(「好き」の発見)
- 色々な人との交流機会になり、社会性を育むことが期待できる
- 他所で遊ぶ体験が刺激になって、昼や夜の睡眠でしっかり寝てくれることを期待できる
- 遊んでお腹を空かせやすくなり、帰宅後の昼食をよく食べる
親(私)視点のメリット
- 家で退屈しない
- 買い物に行く頻度が多少減り、家計の節約になる
- 子ども服のおさがりをもらえる場合がある
- 知らないおもちゃや知らない遊びを知ることができる
- 他人の子どもを見て癒される
- 子どもの成長や家では見ていない姿を新たに発見できる
- 地域の情報誌やチラシが置いてあり、情報を得ることができる
- 入園を希望する保育所や幼稚園が運営している施設の場合、その保育所や幼稚園の情報を得やすくなる
- 施設の職員さんや、他の利用者と話ができる
- 気晴らしになる
- 会話の練習になって自信につながる
- 育児や生活の悩みを相談できる
- 地域の情報を得ることができる
一度行っただけでは、これら全てのメリットを受けることは難しいです。
何度か足を運ぶうちに、掲示されている情報や利用者は変わり、施設の特色や地域性などもわかってくると思います。
つどいの広場を十分に活用するなら、複数回行くことをおすすめします
地域の情報はインターネットでも見ることができますが(地域にもよるかもしれません)、意外と情報を集約したポータルサイトなどでも載っていない場合もあります。
市町村に関係する施設でも市町村のサイトや市報にイベント情報が載っていなかったり、入所希望の保育園や幼稚園のホームページでは本当に欲しい情報が少なかったり、ということもあります。
周辺地域の子どもに関する施設やイベント、遊び場の情報など、人伝が一番得やすいと実感しています。
【まとめ】つどいの広場ってこんな所
つどいの広場とは、市町村が実施する、打ち解けやすい雰囲気で色々な場所で行なわれている、0~3歳の未就学児と保護者のための、交流や相談、各種講座、情報提供の場です。
室内でのおもちゃ遊びや外遊び、季節の行事など、色々な内容の活動を、各施設で工夫を凝らして実施してくれます。
地域や施設によって特色が異なる場合があるので、行ける範囲で複数の施設を利用してみることもおすすめします。
何か役に立つ情報や、良い縁を見つけられるかもしれません。
この記事でつどいの広場に興味を持っていただけたり、出産を控えている方、育児休業中の方、自宅保育を希望する方、未就学児の過ごし方に悩んでいる方の、参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。